弁護士法人 Si-Law

西田ブログ

2020年10月

強く願う

松下幸之助は、経営にも資金や設備あるいは在庫といった様々な面にダムがあれば余裕のある経営ができるという「ダム経営」を唱えました。

ある講演会に招かれたとき、ある経営者が松下幸之助にこう質問をしました。「松下さんの言うように余裕があればそれにこしたことはないが、その余裕がないから困っているのだ。どうしたら余裕ができるのか教えていただきたい。」

松下幸之助は答えました。「簡単には答えられませんが、やはり、まずダム経営をやろうと思うことでしょうな。」この答えに聴衆からは拍子抜けした笑いすらもれました。

 

しかし、その講演会に出席していた稲盛和夫は、感動と衝撃を受けたそうです。

当時の京セラは、創業後間もなく、稲盛和夫は経営に大きな悩みを抱えていたところでした。

稲盛和夫の人生は決して順風満帆ではありません。「自分は実は極めて臆病で、人生は挫折の連続でした。私の場合、この臆病と挫折とが肥やしになったと思います。」と述べ、病気でさえも魂の成長のために自分の意思が引き寄せていると信じて、不屈の信念で経営を続けました。

松下幸之助の言葉を聞いた稲盛和夫は経営を見直し、その後の京セラは驚異的な成長を遂げることになります。

 

「それをなし遂げるために最も大切なことは、まずそのことを強く願うというか、心に期することだと思うのです。なんとしてもこれを成し遂げたい、成し遂げなければならないという強い思い、願いがあれば、事はもう半ばなったといってもいい。」

事を成し遂げるためには、松下幸之助の言葉を単なる精神論と考えるのではなく、実践することが必要だと思うのです。

 

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