弁護士法人 Si-Law

西田ブログ

2018年10月

理念経営

よく理念経営をすることが大切だと言われます。

理念は何故必要なのでしょうか?

考え抜かれた戦略と戦術があれば業績は伸びるのではないでしょうか?

吉田松陰の生き様から理念とは何かを考えてみたいと思います。

 

松陰が松下村塾で教えたのはわずか13か月であり、自宅幽閉室での時期を含めても2年9か月しかありませんでした。

しかし、松下村塾の門徒生約90名の中から、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋など、明治維新の中心人物となった若者を輩出しました。

門徒生の中で高杉晋作のように優秀と言われる人はみんな幕末の戦いで死んでいきました。

しかし、伊藤博文など優秀とは言われていなかった門徒は残り、松陰の教えは受け継がれ、明治維新は遂行されました。

門徒生が次々と亡くなる中で、何故、長きにわたって多くの人たちが松陰の教えを継承しようとしたのか。ここが重要だと思うのです。

 

「学とは人たる所以を学ぶべし」

何故人に生まれて何故人として生を受けたのか、人として生きるとはどういうことなのか学ぶ必要がある。

 

松蔭が教える「人たる所以」とは何なのでしょうか。

松蔭はこう教えました。

「凡そ生まれて人たらば宜しく人の禽獣に異なる所以を知るべし」

人間に生まれたのだから、獣との違いを知らなければならない。

 

では、人と禽獣との違いは何なのでしょうか

人と禽獣との違いは、志を立てることができる点が違うと教えています。

「志を立てて以て万事の源と為す」

志を立てることから、すべては始まるのです。

 

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