弁護士法人 Si-Law

西田ブログ

2019年06月

チーズはどこへ消えた?

「チーズはどこへ消えた?」(スペンサー・ジョンソン著)という物語は、ご存じでしょうか?非常に興味深く、鋭い示唆を含んだ物語です。

要約して書けるほど短い物語ではないので、物語の内容についてはお話しすることはできませんが、前書き部分だけ紹介します。

 

『この物語に登場するのは、

2匹のネズミ「スニッフ」と「スカリ-」と、2人の小人「ヘム」と「ホー」。

この2匹と2人は、私たちの中にある単純さと複雑さを象徴している。

私たちは、スニッフのようにいち早くチャンスをかぎつけることもあるし、

スカリーのように、すぐさま行動を起こすこともあるし、

ヘムのように、一層まずいことになりやしないかと怯えて、

変化を認めず、変化に逆らうこともあるし、

ホーのように、もっといいことがあるに違いないと、

うまく変化の波に乗ろうとすることもある。

 

どのような行動をとろうと、

私たちみんなに共通していることがある。

迷路の中で、自分の道をみつけ、

時代の変化の中で、望みを成就せねばならないということだ。

 

人生は、自由に何の邪魔者もなく歩めるような、

まっすぐで楽な廊下ではなく、

通る者にとっては迷路で、

自分で道を見つけねばならず、

道に迷い、訳が分からなくなり、時には、

袋小路に突き当たることもある。

 

しかし、信念があれば、

必ずや道は開ける。

思っていたような道ではないかもしれないが、

やがてはよかったと分かる道が。』

 

私は、経営者という立場にいるかもしれませんが、経営そのものを語ったような言葉だと感じました。

時代は間違いなく変動期にあります。

少子高齢化、ITやAIの発達、それに伴う市場規模の拡大と縮小など、企業にとって機会と脅威が混在しています。

未来を完全に予見することは不可能であり、変化することの恐怖に支配され、現状にしがみつきたい衝動に駆られそうになります。

しかし、現状延長線上に新しい未来を描くことが難しい時代になりました。

変化を恐れず、変化を楽しみ、理想と希望をもって前に進むべきだと思っています。

 

「チーズはどこへ消えた?」という物語から、そんなことを考えさせられました。

物語の最後に小人のホーが、こんな言葉を残しています。

 

変化は起きる

変化を予期せよ

変化を探知せよ

変化にすばやく適応せよ

変わろう

変化を楽しもう

進んですばやく変わり再びそれを楽しもう

 

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