弁護士法人 Si-Law

西田ブログ

交通事故の示談がまとまらないときはどこに相談する?熊本・八代でのADR・調停・裁判の選び方を八代の弁護士が解説

こんにちは。弁護士法人Si-Lawです。治療が終わって保険会社と金額の話を始めたものの、提示額に納得できないまま話が止まってしまう。交通事故の示談がまとまらないとき、その先にどういう道があるのかは、あまり知られていません。熊本・八代のご相談でも「このまま押し問答を続けるしかないのか」と伺うことがよくあります。ここでは、示談交渉が行き詰まったときにとれる手続きと、八代からだと実際にどこへ持ち込むことになるのかを、順にご説明します。

交通事故の示談について弁護士に相談する様子のイラスト

示談がまとまらない原因は、大きく3つに分かれます

行き詰まりの原因は、たいてい「過失割合の対立」「後遺障害の評価の食い違い」「金額そのものの開き」のどれかです。どこで止まっているかによって、次に選ぶべき手続きが変わります。過失割合が争点なら、ドライブレコーダーや実況見分調書といった証拠をどこまで出せるかが結論を左右します。後遺障害の評価が争点なら、等級の認定結果を動かす話なのか、認定された等級を前提に金額だけを争う話なのかで進め方が分かれます。金額の開きだけであれば、第三者に間に入ってもらうだけで動くことも少なくありません。

示談がまとまらないときの2つの道

示談の次にとれる3つの道

ひとつ目が、あっ旋(ADR)です。交通事故紛争処理センターや日弁連交通事故相談センターといった機関で、担当の弁護士が間に入り、双方の言い分を聞いたうえで和解案を示してくれます。費用の負担がなく、期日も数回で終わることが多い手続きです。ふたつ目が民事調停で、簡易裁判所の調停委員が間に入ります。三つ目が訴訟で、証拠に基づいて裁判所が結論を出します。前の2つは当事者が合意して初めて終わるため、相手が歩み寄らなければ不成立で終わります。結論を出してもらいたい場合は、訴訟を選ぶことになります。

熊本・八代では、どの窓口に持ち込むことになるか

ここは地元ならではの事情があります。交通事故紛争処理センターには、熊本県内に拠点がありません。九州を担当しているのは福岡支部だけですので、八代から利用するとなると、期日のたびに福岡まで出向くことになります。移動だけで一日仕事ですし、期日が複数回に及ぶことを考えると、負担は小さくありません。

一方、日弁連交通事故相談センターは熊本でも示談あっ旋を取り扱っていますので、県内で完結させたい場合はこちらが現実的な選択肢になります。

調停や訴訟であれば、地元の裁判所を使えます。請求額が140万円以下なら八代簡易裁判所、140万円を超えるなら熊本地方裁判所八代支部(八代市西松江城町)です。民事調停は簡易裁判所の扱いになります。八代支部は八代市と氷川町のほか、水俣市・芦北町・津奈木町まで管轄していますので、県南でお住まいの方の事件はここに集まります。なお、損害賠償の訴えは相手方の住所地のほか事故が起きた場所でも起こせますので、相手が県外の方でも、八代で起きた事故なら八代で進められることが多いです。

訴訟を選ぶかどうかを分ける判断材料

訴訟には時間がかかります。提訴から解決まで1年前後を見ておく必要があり、過失割合や後遺障害が激しく争われればさらに延びます。その一方で、判決では事故の日からの遅延損害金や、弁護士費用相当額として認容額の1割程度が上乗せして認められることがあり、示談では得られない部分が加わります。逆に、主張が認められずに保険会社の提示額を下回る結果になることもありますので、手元の証拠で何がどこまで言えるのかを見極めたうえで判断することが大切です。ご自身の保険に弁護士費用特約が付いていれば、費用面の心配はかなり軽くなります。

時効が迫っているときは、先に手を打つ

交渉が長引いているケースでは、時効が近づいていることがあります。あっ旋や調停を申し立てても、不成立のまま終われば時効の進行を止めきれない場合がありますので、期限が迫っているときは訴訟の提起を含めて早めに検討してください。詳しくは交通事故の損害賠償に時効はいつ来る?熊本・八代で時効を止める方法でご説明しています。

よくあるご質問

Q. あっ旋がだめだったら、もう訴訟しかないのですか。
不成立で終わっても、そこで示談交渉に戻ることはできます。あっ旋の場で示された和解案が、その後の交渉の土台になることもあります。

Q. 過失割合だけが争いです。どれを選べばよいですか。
証拠がそろっているなら訴訟、見解の違いにとどまるならあっ旋から、というのが一応の目安です。保険会社の過失割合に納得いかないときは?反論の方法もあわせてご覧ください。

Q. そもそも、いつ示談すべきなのでしょうか。
治療が終わり、後遺障害の結果が出てからが基本です。交通事故の示談はいつすべき?示談交渉の流れと期間の目安で整理しています。弁護士に依頼した場合の費用は交通事故で弁護士に頼むと費用はいくら?をご覧ください。

八代・熊本での相談実務

八代市内では国道3号線や南九州自動車道での事故のご相談が多く、通院先が限られる地域では、転院や通院間隔をめぐって保険会社と見解が分かれることがあります。訴訟になった場合は熊本地方裁判所八代支部が管轄となり、示談で終えるか訴訟に進むかで見込める賠償額が変わることもあります。当事務所は八代オフィスを拠点に、地元の医療機関への通院状況を踏まえてご相談を伺っています。

こんなときは弁護士へご相談ください

  • 保険会社から提示された賠償額が妥当か分からない
  • 治療がまだ必要なのに、保険会社から治療費の打ち切りを告げられた

ご相談の流れは、お電話またはフォームでのお申し込み → 日程調整 → 八代オフィスまたは熊本オフィスでの面談(オンライン相談も可)です。相談料は1時間11,000円(税込)、1時間を超える場合は30分ごとに5,500円(税込)です。受付時間は平日8:50〜17:30(土日祝休)です。

お電話でのご相談:八代オフィス 0965-62-8582(弁護士部門)/熊本オフィス 096-234-6543
お問い合わせフォームはこちら

\ 交通事故の対応に迷ったら /

LINEで相談を予約する

友だち追加で、弁護士 西田幸広に直接ご相談いただけます

本記事は一般的な法律情報の提供を目的としたものであり、個別の事情によって結論は異なります。記載内容は公開日時点の法令・実務運用に基づくもので、特定の結果を保証するものではありません。具体的な対応は弁護士にご相談ください。

執筆・監修:弁護士 西田幸広(弁護士法人Si-Law)
公開日:2026-10-24 / 最終更新日:2026-10-24

西田ブログ